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真夏の充電

2018.08.08

「日産リーフ(40kWh)」夏に高速道路を使って遠出をする際の、上手な使い方・走り方

#使い方

日産自動車の浅井です。

今年の夏は気温が高く暑い日が続きます。
皆さま熱中症お気を付けください。

実は電気自動車でも、温度についての注意が必要です。
日産リーフは、快適な利用環境を長く維持するため、電池の温度が上がり過ぎるのを避けるための制御を行っています。

今回の記事では、電池の温度が上がる要因と、それを踏まえた上手な使い方をご紹介します。






まず最初に、電池の温度による充電スピードの違いについてご紹介します。

同じ機種の急速充電器で充電した場合でも、それまでの使い方や季節によって充電できる量が異なります。いくつか例をご覧いただきましょう。

A 充電量18.7kWh(その日1回目 4月)
B 充電量12.6kWh(その日3回目 7月)
C 充電量10.1kWh(その日5回目 7月)

上記3つの例は別々の日ですが、同じ機種の急速充電器で同じように30分急速充電をした結果です。倍近く充電できる量に違いがあるのがおわかりいただけると思います。
この違いの原因が、電池の温度(による制御)です。


新東名 清水PA(上り)到着時 日産リーフ(40kWh)メーター 冷房ON
上記Bの、充電前の電池温度
やや高め。


土山SA(下り)到着時 日産リーフ メーター
上記Cの、充電前の電池温度
赤いメモリの直前まで上昇しています。



電池の温度が上昇する要因は、大きく3つあります。

(1)高速での連続走行(大出力を長時間)
(2)繰り返しの急速充電(大きな入力の繰り返し)
(3)高い外気温


上記の条件を具体的なシーンでいうと
・気温の高い夏場に
・高速道路を連続で
・急速充電を繰り返し
ながら走ることが
最も電池の温度が上昇しやすい使い方になります。






しかし、ご旅行や帰省など、夏は高速道路を使っての遠出の機会が増える季節でもありますよね。
暑い季節に高速道路を使って遠出をする際の、上手な使い方・走り方をご紹介します。

ポイントは
・前日の充電
・当日の走り方
・当日の充電の仕方


それぞれご説明します。



前日の充電

前もって"普通充電で"100%充電orできるだけ充電をしておきましょう。
マンション・アパートにお住まいでご自宅に充電設備がない方も
お近くの普通充電スポットで、できるだけ充電しておきましょう。
※急速充電器で100%充電はお止めください。

200V普通充電をして徳島市を出発
200V普通充電を有効に活用しましょう。



走り方

無駄なアクセル操作をなくすために(必要のない加減速を少なくするため)
高速道路同一車線自動運転技術 プロパイロットを活用してください。
なお、速度は控えめの方が電池温度が上昇しにくいので、80~100㎞/hでご利用ください。


ステアリングスイッチ(右側)
プロパイロット使用は疲労軽減にもつながります。



当日の充電

距離別にご案内します。


急速充電中の日産リーフ 充電ポート


一日の走行距離が~200㎞

途中での充電はほぼ不要なので、電池の温度については心配無用です。


一日の走行距離が200~300㎞

途中での充電が1回は必要かも、という距離。
具体的には東京~松本200km強
東京~新潟が約300㎞
というような距離です。

高速走行→急速充電→高速走行と電池の温度が上昇する使い方を連続で行うことになりますが、途中での急速充電が1回で済むのであれば、ドライブ中は特に気になることはないでしょう。


一日の走行距離が300㎞~

具体的な距離でいうとさいたま市~仙台市が約330㎞
横浜~名古屋も約330㎞(こちらの記事では途中充電1回)
横浜~大阪が約500㎞(大阪→横浜レポート)。

途中での充電が2回以上な場合です。
2回目以降は過度の温度上昇を防ぐために充電スピードに制御がかかる可能性が高まります。


目的地まで2回以上充電が必要な場合、
1回目の充電を
(A)電池残量ギリギリまで目一杯走って充電
(B)電池残量に余裕がある段階で充電(つぎ足し充電)
する場合、
(B)の方が電池の温度上昇が穏やかになるので充電スピード制御の影響が少なく、全体としてスムースなドライブになります。


ということで、
途中での急速充電が2回以上必要な場合は、
目安として100㎞前後、80~150㎞ごとに充電することをお勧めします。
(1~2時間走ったら充電というイメージです)






(B)つぎ足し充電の方は(A)目一杯走行して充電に比べて他にもメリットがあります。


・充電が適度な休憩になります
高速道路で2時間運転するとおおよそ100㎞~150㎞程度の走行距離になります。このタイミングで充電すると、ちょうどよい休息充電になります。
「いやいやおれは500㎞連続で走るぜ」という方もいらっしゃいますが、おすすめできません。あなた自身のためにも周りのドライバーさんのためにも、少なくとも2時間に1回は休憩を取りましょう。


・充電待ちを回避しやすくなります
目一杯走行してから充電しようとすると「どうしてもここで充電しないといけない」という状態になってしまいますが、余裕をもったタイミングでの充電(100㎞程度走ったら充電)を心掛けることで、充電の順番待ちを避ける(先客がいたら次のスポットで充電)事がしやくすなります。全体としてスムースなドライブになります。





夏に高速道路を使って遠出する際の上手な使い方まとめ

・前日に100%充電をしておく
 (もしくはできるだけ充電しておく)

・プロパイロットを活用し速度は控えめ
 (80~100㎞/h)

・100㎞前後毎に「つぎ足し充電」






余裕をもったドライブで、夏のお出かけをお楽しみください。

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