2018.01.26
日産リーフのバッテリー、モーター等を活用した熊本EVバス「よかエコバス」運行開始!
#EV関連ニュース
熊本のEVバス「よかエコバス」
日産自動車の浅井です。
日産は「日産リーフ」「e-NV200」といった電気自動車を開発・生産・販売するだけでなく、充電インフラの整備、充電を含むサービスプログラムの提供、電池のリユース、リサイクルの仕組みづくり、など、電気自動車普及のためのさまざまな取組を行っています。
今回はそんな取組のひとつがお披露目されたのでご紹介します。
日産は、熊本大学をはじめとする産学官の共同プロジェクトから生まれ、本年2月から熊本市内で実証実験走行を始めるEVバス「よかエコバス」に技術協力しました。
2018年1月19日、熊本大学が中心に進めている、環境省の委託プロジェクト「CO2排出削減対策強化誘導型技術開発・実証事業『EVバス、トラックの普及拡大を可能とする大型車用EVシステム技術開発』」によって開発されたEVバス「よかエコバス」が熊本市で行われたセレモニーでお披露目されました。
「よかエコバス」という愛称も当日発表されました。
お披露目セレモニーには熊本市のイメージキャラクター「ひごまる」、熊本県の営業部長兼しあわせ部長「くまモン」も参加しました。
CO2削減や排気ガスの排出ゼロなど環境への対策として、一般の乗用車だけではなくバスやトラックなどの大型車両でのEVの普及が重要と言われています。しかし、大型車両のEVは、対応する専用のバッテリーやモーターなどの部品やEVシステムの開発にかかる高いコストが普及への大きな課題と考えられています。
今回のプロジェクトでは、すでに乗用車に利用されている信頼性の高いバッテリーやモーターを活用することにより、コストを大幅に抑えた大型EV車を製造する技術の標準化を目的に研究が進められました。
そこで登場するのが日産リーフ。
日産リーフはグローバルで30万台以上を販売した実績ある電気自動車。
今回のプロジェクトでは、「日産リーフ」に使われているバッテリーを3個、モーターを3個(駆動用2個、エアコン等のコンプレッサやポンプを回すための補機1個)、インバーターを中古のバスに搭載することで、製造コストを大幅に抑えることが可能になりました。
開発にあたり日産は、EVの開発に必要な基本技術の提供、EVバス専用のギアボックスの開発、EVシステムに関する技術支援を行ないました。
EVバスの下部。モーター(日産リーフで使われているもの)がふたつ見えます。
(バスの改造はイズミ車体製作所が担当)
試乗も行われ、関係者や地元の砂取(すなとり)小の4年生や一般の方々が参加しました。「静かだった」「発進がスムース」という感想が寄せられました。
EVバス「よかエコバス」は九州産交バスの路線バスとして
2018年2月5日(月)~2019年3 月29日(金)の間の平日運行されます。
熊本にお住まいの方、ぜひご利用ください。
運行スケジュール等詳しくは下記にてご確認ください。
九州産交バス EVバスの運行開始のご案内
「このバスは電気で動いています」