電気、通信、自動車などの産業にとって、100年に一度の大変革と言われるスマートグリッド構築。その現状や未来についての検証、考察を行う「日経環境シンポジウム」が、2010年5月28日に開催されました。
米国、ドイツ、イタリア中国からパネリストを迎えたディスカッションでは、「今後、自動車が単なる移動手段ではなく、社会システムの一部になる」など、活発な意見交換が行われました。
日産は、ディスカッションに参加するだけではなく、電気自動車に関するプレゼンテーションを実施。会場から、大きな反響をいただきました。


電気自動車で脱化石燃料を実現。電力需給マネジメントにも貢献する。
CO2排出削減に向け、環境に配慮したさまざまな自動車に期待が寄せられているが、最終的なゴールはCO2などの排出ガスを一切出さないゼロエミッション車の普及であり、その可能性を持つのが電気自動車といえる。電気自動車の動力源である電気は、化石燃料や原子力、再生可能エネルギーなど、さまざまなソースから製造が可能であり、エネルギーセキュリティーが確保しやすい。
また、再生可能エネルギー由来の電気の利用で、発電を含めたCO2排出をゼロに抑えられる。
動力へのエネルギー変換効率が高いのも電気自動車の特徴で、これはガソリン車の約4倍に相当する。
今年末、当社が日米で発売を開始する電気自動車“LEAF”は、薄型のリチウムイオン電池を床下に敷き詰めることで、高い居住性を実現。また独自の高応答型モーターと制御技術により発進加速性と走行性能はガソリン車を凌駕(りょうが)するレベルにある。
電気自動車は蓄電池としての価値も持つ。天候や時刻によって発電量が変動する再生可能エネルギーによる電気を蓄えることで、グリッドにおける電力需給のマネジメントに利用できる。
当社は電気自動車の様々な価値を生かしたスマートコミュニティー構築のため、自治体や関係企業と共に実証実験を進めている。
日産自動車 企画・先行技術開発本部
上田昌則